NY白金

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先週のNY白金(中心限月)は、前週比41.0ドル安の1524.2ドルで終了。反落に転じました。

50日平均線がサポート・ラインとして意識され始める中、11月10日に7営業日ぶりに1600ドル台を回復。米政府機関の一部閉鎖が解除されて投資家のリスク選好姿勢が強まる中、13日に1666.4ドルまで上昇する場面もみられております。

FRB高官から追加利下げに慎重な発言が相次ぎ、FRBが12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利下げを見送るとの見方が市場で拡がる中、相関性の強い金相場が急落したため、17日は大幅安となりました。17日に50日平均線を割り込むなど、13日から18日まで4営業日続落。21日に1489.2ドルまで下げて、10月22日以来の1500ドル割れとなる場面もみられたものの、FRB高官のハト派的な発言を受けて安値は買い拾われて、終値では1500ドルを維持しております。

米政府機関の一時閉鎖が続いた影響で、米経済指標の発表が遅延しており、FRB高官の発言に一喜一憂する展開が続いておりますが、テクニカル的には50日平均線と100日平均線のどちらに抜けて来るかが焦点となりそうです。

なお、既報通り白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」は11月19日に最新の需給レポートを公表。初めて2026年の見通しが示され、2026年世界白金需給は0.6トンの供給過剰になると予測しました。想定通りになれば4年ぶりに供給不足が解消し、需給がほぼ均衡することになります。ただ、白金生産の拡大余地が乏しい一方で、投資需要の振れ幅は大きいだけに、今後の相場次第では再び供給不足に陥る可能性がありそうです。

 

 

 

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