英国の政策金利

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英イングランド銀行(中央銀行)は金融政策委員会(MPC)を開催し、2月6日に政策金利を0.25%引き下げて、4.50%とすると発表しました。利下げは昨年11月以来2会合ぶり。物価と賃金でのインフレの収束が十分に進展していると判断した模様。9人の委員のうち7人が賛成、反対の2人は0.50%の引き下げを主張しております。

声明では、最近の引き締め的な金融政策により、「過去2年間でインフレ収束が大幅に進展した」と指摘。一方で、「根強いインフレ圧力を引き続き抑制するため、引き締め的な水準を維持する」必要あるとし、水準の緩和については「会合ごとに判断し、段階的かつ慎重なアプローチが適切だ」しました。ただ、声明公表後の記者会見で、ベイリー総裁は「今後の利下げには段階的で注意深いアプローチをとる」と述べ、先行きを明言しない姿勢を崩さず。

なお、四半期ごとの金融政策報告書が公表され、2025年の経済成長率見通しを0.75%と予測。前回(昨年11月時点、1.5%)見通しから下方修正しております。

 

◆メキシコ中銀、4年半ぶりの大幅利下げ

メキシコ中央銀行は2月6日に金融政策委員会(MPC)を開催し、主要政策金利を0.50%引き下げて、9.50%にすることを決定しました。利下げは5会合連続。インフレの鎮静化を受けて、コロナ禍初期だった2020年8月以来、4年半ぶりとなる0.50%の大幅利下げに踏み切っております。

中銀は声明で、「貿易緊張の高まりで、世界のリスクは高まった」と指摘。経済活動が一段と弱くなる中、今後の成長リスクは「下方に傾いている」と分析。また、「現在のインフレ状況では利下げサイクルの継続が許容される」とした上で、「同様の規模の調整を検討する可能性がある」としております。

 

メキシコの政策金利

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