米金融大手ゴールドマン・サックスは11月17日付レポートで、世界的な大幅増産により、日量約200万バレルの供給過剰になるため、原油相場の下落は2026年まで続くとの見方を示しました。
2026年ブレント原油平均価格を1バレル=56ドル、WTI原油平均価格を52ドルと予測。ゴールドマンは「2025~2026年の供給増は大半がコロナ禍直前に最終投資決定が行われ、コロナ禍で遅延した後ようやく稼働し始めた長期プロジェクトによるものだ」と指摘。また、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の減産縮小方針も要因としました。
2025~2026年の原油価格の下落が非OPEC加盟国の原油生産を圧迫していることに加えて、15年間の投資不足で新規事業が非常に少なくなっていることから、2027年以降は価格が反発すると予測。2028年末にブレント原油が80ドル、WTI原油が76ドルに上昇すると見込んでおります。
ただ、2026~2027年に非OPEC加盟国の原油生産が予想より堅調であったり、世界経済が景気後退に陥った場合は、ブレント原油は40ドル台に下落すると予測。また、ロシアの供給が大幅に減少した場合は、70ドルを上回る可能性もあるとしております。
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