ダウ工業株30種平均

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昨晩のダウ工業株30種平均は、前営業日比386.51ドル安の45752.26ドルで終了。

11月12日に48431.57ドルまで上昇し、最高値を更新。史上初めて終値で48000ドル台に乗せたものの、急ピッチな上昇に対する警戒感が強まる中、翌13日は急落。市場の期待とは裏腹にFRB高官から追加利下げに慎重な発言が相次ぎ、FRBが12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利下げを見送るとの見方が市場で拡大。人工知能(AI)への過剰投資に対する懸念が強まる中、エヌビディアの決算発表を控えてポジション調整の動きも強まったようで、13日から18日まで4営業日続落。4日間で計2163ドル安となっております。

エヌビディアの好決算を受けて、20日は一時700ドル超上昇したものの、勢い続かず。エヌビディアは一時5%高と相場を牽引したものの、巨額の人工知能(AI)投資を巡る懸念が根強い中で次第に売られる展開となり、3%安で取引を終了。他のAI関連銘柄にも売りが波及したようです。10月にかけて騰勢を強めていた暗号資産(仮想通貨)のビットコインが節目の9万ドルを下回り、7ヶ月ぶり安値を付けたことも、投資家心理に悪化させた模様。

今年の感謝祭は節約志向が強いとみられておりますが、年末商戦への期待感が強まるか注目されます。ただ、「AIバブル」に対する懸念が根強い上に、FRBの追加利下げ期待も後退する中、引き続き上値の重い展開が続きそうです。テクニカル的にMACDが下げ基調を強める中、ここまでサポート・ラインとして意識されてきた50日平均線を割り込んだだけに、100日平均線も維持出来ない様ですと、45000ドル辺りまで下げて来ることも想定されます。

なお、米金融大手バンク・オブ・アメリカが18日に公表した11月機関投資家調査によると、「企業が過剰投資をしている」と回答した割合が2005年8月以来、20年ぶりの高水準に達した模様。また、「最も混み合っているトレード」に「マグニフィセント7」の買い持ちと回答した投資家は5割を超え、トップとなっております。

 

SOX指数

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