ガソリン・灯油・原油
10日のNY市場は、米国によるロシア制裁強化の報を受け、続伸。
10日に米政府がロシア石油大手のガスプロムネフチとスルグトネフテガスを新たに経済制裁の対象にしたと発表し、米国内外の金融機関との取引を制限するとしたことや、ロシア産原油取引に対する西側諸国の制裁を回避する影の船団への取り締まりも強化することを発表し、取引業者や海上保険会社、タンカー183隻が制裁の対象としたことから、エネルギー供給混乱への警戒感が台頭し、原油相場は買い優勢となった。また、米労働省が発表した昨年12月の雇用統計にて、非農業部門の就業者数が前月比25万6000人増となり、堅調な米経済を背景に需要回復期待が強まり、原油相場は一時77.86ドルまで上昇した。ただ、外国為替市場でドル高となったことから、その後は利益確定の売りに上げ幅を縮小し、76.57ドル(+2.65ドル)で取引を終えた。
13日のNY市場は、ロシア産原油の供給減少見通しを背景に買われ、続伸。
米政府が10日に発表したロシアの石油生産や輸出を対象にした経済制裁を強化したことを受けて、ロイター通信が金融機関の試算として報じたところによると、これらの輸送総量は日量170万バレルとなり、ロシアからの輸出全体の4分の1に相当することから、ロシアから石油を輸入している中国やインドが中東やアフリカなど他の地域に調達先を振り替えれば、油価や輸送費の上昇を招くとの警戒感から原油相場は一時79.27ドルまで上昇し、78.82ドル(+2.25ドル)で取引を終えた。
本日東京市場、2月限で+2,500円ほど、6月限で+1,000円ほどと予想(10日帳入値段との比較)