為替レポート
週末19日のニューヨーク外国為替市場では、日銀の次回利上げを巡る不透明感や根強い財政悪化懸念を背景に円売り・ドル買いが活発となり、円相場は1ドル=157円台後半に急落した。日銀はこの日の金融政策決定会合で、政策金利の引き上げを決めた。決定は広く織り込まれており、結果発表後は円の持ち高を手じまう動きが台頭。また、会合後の記者会見で、植田和男総裁が次の利上げに積極的な姿勢を示さなかったことで、円売りに拍車が掛かった。ニューヨーク市場入り後は、片山さつき財務相による円安けん制発言が注目されたものの、市場の反応は一時的。ミシガン大学が午前に発表した12月の米消費者調査で、景況感の低迷やインフレ期待の後退が示され、米長期金利が低下した場面でも流れは変わらなかった。来週はクリスマス休暇に入る市場参加者が多く、薄商いが見込まれる。円のボラティリティーが高まり、日本政府・日銀による介入が引き続き警戒される展開となりそうだ。
豊トラスティ証券のCFDは、東京金融取引所に上場されたメリットの多い「くりっく株365」を採用していますので、身近で簡単に少額からの取引をしていただけます。
豊トラスティ証券で取り扱っている「くりっく365」は、取引所が投資家に最も有利となる価格を自動的に抽出して取引価格を提示する「マーケットメイク方式」を採用しているため、より透明性の高い価格での取引を可能にしています。