世界銀行の世界経済見通し
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世界銀行は6月10日に最新の世界経済見通しを公表。2025年の世界成長率を2.3%と、1月の前回見通しから0.4ポイント下方修正。リーマン・ショックとコロナ禍でマイナスに落ち込んだ2009年と2020年を除くと、2008年以来の低い伸びとなります。2026年も2.4%と、0.3ポイント引き下げました。トランプ米政権の高関税政策に伴う世界的な貿易摩擦が響くとしております。なお、世銀は米国の関税率が5月末時点と比べて10%引き上げられた場合、2025、2026年の成長率はそれぞれ0.5、0.4ポイント下がると試算。一方、関税率が半分になれば、平均0.2ポイントずつ上がると見込んでおります。
世界銀行の世界経済見通し(国別)
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国別(2025年)では、米国は1.4%と、1月の前回見通しから0.9ポイント下方修正。関税引き上げや景気の先行き不透明感などが個人消費や貿易、投資を圧迫するとしております。ユーロ圏は0.7%と、1月見通しから0.3ポイント下げております。
中国は2025年は4.5%、2026年は4.0%とし、共に1月見通しから据え置いております。高関税や外需鈍化の影響は、追加の財政刺激策で相殺される見込み。
日本は0.7%と、1月時点から0.5ポイント下方修正。貿易障壁の高まりや、食品の値上がりで実質賃金の伸びが想定より弱まるとしております。2026年は0.8%と予測。
世界銀行の世界経済成長見通し
2024年 | 2025年 | 2026年 | |
世界全体 | 2.8%(0.1) | 2.3%(-0.4) | 2.4%(-0.3) |
米国 | 2.8%(0.0) | 1.4%(-0.9) | 1.6%(-0.4) |
ユーロ圏 | 0.9%(0.2) | 0.7%(-0.3) | 0.8%(-0.4) |
中国 | 5.0%(0.1) | 4.5%(0.0) | 4.0%(0.0) |
インド | 6.5%(0.0) | 6.3%(-0.4) | 6.5%(-0.2) |
ブラジル | 3.4%(0.2) | 2.4%(0.2) | 2.2%(-0.1) |
日本 | 0.2%(0.2) | 0.7%(-0.5) | 0.8%(-0.1) |
※豊トラスティ証券作成、カッコ内は1月時点からの修正幅
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