米ドル・円

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米ドル・円は、切り下がって来ている90日平均線がレジスタンスとして意識される中、引き続き上値の重い展開が継続。FRBによる早期利下げ観測が拡がる中、主要通貨に対してドルが売られる展開となり、7月1日に一時142.68円まで円高が進みました。

その後、トランプ減税の延長を柱とする減税・歳出法案を米上院が可決したことを受けて、米財政悪化懸念が強まる中、米長期金利が上昇。円売り・ドル買いの動きが強まる中、3日に発表された6月米雇用統計で非農業部門就業者数は前月比14.7万人増と、前月(改定値、14.4万人増)とほぼ同水準。市場予想(11.0万人)を上回ったことから、 FRBによる早期利下げ観測が後退。145円台を回復する場面も見られております。

前述のように90日平均線がレジスタンスとして意識される中、5月12日の148.65円から5月27日の142.11円の下げ幅をフィボナッチリトレースメントで見た場合の半値戻し水準145.38円付近では円が買い戻され易くなっているようです。

米相互関税の猶予期限が迫る中、投資家のリスクオフ姿勢が強まるようですと、再度142円台辺りまで円高が進むことも想定されます。

ただ、米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、大口投機家のIMM通貨(円)のネット・ロングは6月24日時点で13万2277枚。買い越し幅は依然として歴史的な高水準を維持しており、円買いポジションの巻き戻しへの警戒感から、引き続きドルが買い拾われそうです。そのため、しばらくは狭いレンジの値動きが想定されます。

 

IMM円のネット・ロング

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