中国の金準備(月別、前月比)

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中国人民銀行(中央銀行)が7月7日に発表した6月末時点の外貨準備高は、前月比322億ドル増加の3兆3174ドルと、6ヶ月連続で増加となりました。

外貨準備のうち、金の保有量は2298.55トンと、前月比2.18トン増加。8ヶ月連続で増加となっております。なお、昨年11月以降、合計34.21トン積み増しております。2022年11月から昨年4月まで18ヶ月連続で増加となり、合計315.9トン積み増していたものの、その後、同5月~10月まで6ヶ月連続で据え置きが続き、昨年11月から積み増しを再開しております。

 

中国の米国債保有額

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なお、米財務省によると、4月の中国の米国債保有額は前月比82億ドル減の7572億ドルと、2ヶ月連続で減少。保有額は2009年2月(7442億ドル)以来の低水準となっております。米中対立が再燃する中、中国は外貨準備で抱えるドル建て資産を減らす動きを続けている模様。

 

中国の外貨準備

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◆中国、貴金属業者の取引監視強化

中国人民銀行(中央銀行)は8月から貴金属・宝石業者を対象に取引の管理を強めると発表。10万元以上の現金取引が発生した場合、関係機関に報告するよう義務付けるとしております。マネーロンダリング(資金洗浄)を防ぐ狙い。

◆香港の富裕投資家、金や株への投資比率拡大

英金融大手HSBCは7月3日に発表した富裕層の資産管理に関するレポートで、香港の富裕投資家が資産配分の見直しに動いていることが明らかとなりました。金や株式への投資比率を前年より拡大させた一方、現金の保有を大幅に減らしているようです。

HSBCは香港の富裕投資家について、「資産の多様化を通じ、米国の潜在的な利下げや経済・地政学リスクの不安定さがもたらす挑戦に対応しようとしている」と分析。また、他のグローバル投資家と同様、金への配分を顕著に増やしており、投資比率が7ポイント上昇して11%になったと指摘しました。資産価格が変動した際の逃避先としての役割を金が果たしているようです。

他の資産への投資比率を見ると、株式が20%と3ポイント上昇した一方、現金は20%と14ポイント低下。多くの人が今後12ヶ月、この水準を維持する方針の模様。固定収入資産・債券は2ポイント低下の13%でした。

調査は3月に、世界の12市場の約1万0800人を対象にインターネットで実施。うち香港の回答者は約1400人。なお、HSBCCは投資資産10万~200万米ドルを保有する個人を「富裕投資家」と定義しております。

 

検索用/中国の金保有

 

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