国別 世界の金需要(四半期別)

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産金業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が7月31日に公表した「Gold Demand Trends」によると、2025年4-6月期の世界金需要(宝飾品と投資需要の合計)は前年同期比3.4%減少の647.7トンでした。金価格が歴史的高値圏で推移する中、5四半期連続でマイナスとなっております。

2024年Q2と2025年Q2の世界金需要(宝飾品と投資需要の合計)を比較してみると、公表されている32ヶ国・地域内で、前年比で増加した国は14ヶ国、減少させた国は17ヶ国。最も増加した国は中国で、同18.0トン増加。一方で、最も減少させた国はトルコで、同16.0トン減少。

 

国別 金需要(四半期別)

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国別でみてみると、中国は同10.9%増加の184.2トン。5四半期ぶりに増加に転じました。一方で、インドは同9.9%減少の134.9トン。3四半期連続でマイナスとなっております。

米国は同24.2%減少の39.0トンと、2020年4-6月期(32.8トン)以来の低水準。中東(サウジアラビア・UAE・クウェート・エジプト・イラン・その他中東地域の合計)は同4.8%減少の70.7トンと、2四半期連続でマイナス。トルコは同40.9%減少の23.1トンと、6四半期連続でマイナスとなっております。一方、欧州(CISを除く)は同64.4%増加の42.8トンと、2四半期連続でプラスとなっております。なお、日本は同68.8%減少の2.6トンと、2023年1-3月期(1.5トン)以来の低水準に留まっております。

 

増減の大きかった上位5ヶ国(前年同期比)

増加させた国

減少させた国

国 名

前年同期比 国 名

前年同期比

中国

18.0㌧ トルコ

-16.0㌧

ドイツ

12.8㌧ インド

-14.8㌧

イラン

3.0㌧ 米国

-12.5㌧

タイ

2.3㌧ 日本

-5.7㌧

スイス

1.2㌧ ベトナム

-3.0㌧

※WGCのデータを基に豊トラスティ証券作成

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