ECBの政策金利

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欧州中央銀行(ECB)は9月11日に定例理事会を開催し、政策金利を据え置くことを全会一致で決定しました。据え置きは7月会合に続いて2会合連続となります。物価が目標近辺で推移する中、現行の金利水準を維持することが適切と判断した模様。政策金利の1つで、民間銀行がECBに資金を預け入れる際に適用する中銀預入金利を2.00%で据え置いております。

声明公表後の記者会見で、ラガルド総裁は2%の物価目標の達成に自信を示したものの、政策判断は「データ次第」と従来の表現を繰り返しております。また、米欧の関税合意により「不確実性が低下した」と評価する一方、「貿易関係が再び悪化すれば、輸出や投資、消費を一段と冷え込ませる恐れがある」と警戒感を示しております。

四半期に1度公表される最新の経済・物価見通しが示され、ユーロ圏の実質GDP(域内総生産)成長率は2025年が1.2%と6月時点の見通し(0.9%)から上方修正された一方、2026年は1.0%(6月時点は1.1%)に引き下げられております。2027年は1.3%で据え置かれております。

インフレ率は2025年が2.1%(同2.0%)、2026年が1.7%(同1.6%)と小幅に上方修正された一方、2027年は1.9%(2.0%)に下方修正されました。

 

 

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