NY金
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先週のNY金(中心限月)は、前週末比91.5ドル高の4000.4ドルで終了。8週連続で上昇しております。米政府機関の一部閉鎖に伴う米経済の混乱や先行きへの懸念を背景に「安全資産」として金を選好する動きが続き、10月3日から8日まで4営業日続伸。連日で最高値を更新する中、7日に初めて4000ドルを突破。翌8日に4081.0ドルまで上昇する場面もみられております。米金融大手ゴールドマン・サックスが金価格見通しを大幅に引き上げたことも好感された模様。
ただ、大台に乗せた達成感に加えて、パレスチナ自治区ガザの戦闘を巡り、イスラエルとイスラム組織ハマスが和平案の第1段階で合意したことを受けて、中東の「地政学リスク」がやや後退したことから9日は反落。3957.9ドルまで下げる場面もみられております。
ただ、米中貿易摩擦への懸念が再燃する中、10日は急反発。週明け14日も大幅続伸となり、8日の高値4081.0ドルを上抜いて、一時4137.2ドルまで上昇するなど、最高値を更新しております。
相対力指数(RSI)は80%を下回って推移しているものの、200日平均線との上方乖離率が節目の20%を大幅に上回り、買われ過ぎ感が強まっているようです。そのため、買い方の利喰い売りが出易くなっているだけに、目先は4100ドルを維持出来るかが注目されます。
FRBによる利下げ期待が相場を下支えるとの見方が多い上に、長引く米政府機関の一部閉鎖や米中貿易摩擦への懸念に加えて、日米欧で財政悪化懸念が拡がる中、引き続き安値は「安全資産」として買い拾われそうです。
世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は10月14日時点で1018.88トン。引き続き1000トンの大台を維持するなど、引き続き残高は増加傾向にあります。米ドルに対する信認低下やFRBによる利下げ期待が拡がる中、金市場に投機資金の流入が続いているようです。
なお、米政府機関の閉鎖に伴って政府統計の発表が延期される中、8日にFOMC議事要旨(9月17、18日開催分)が公表され、依然としてFRB内部で今後の利下げ幅を巡って意見が割れていることが明らかになったものの、大半の参加者が「年内のさらなる金融緩和が妥当な可能性がある」と判断したことが明らかとなり、市場への影響は限定的でした。
SPDRゴールド・シェアの金保有残高
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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は10月10日時点で前週末比2.28トン増加の1017.16トンと、4週連続で増加。
世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比1.20トン増加の484.76トンと、7週連続で増加。
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