ダウ工業株30種平均

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昨晩のダウ工業株30種平均は、前営業日比109.88ドル安の47522.12ドルで終了。10月23日から28日まで4営業日続伸。9月米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回り、FRBによる利下げ観測が強まる中、10月24日に3営業日ぶりに最高値を更新。終値で初めて47000ドル台に乗せております。

その後も米中貿易交渉の進展期待が拡がる中、連日で最高値を更新。10月29日に初めて48000ドルの乗せる場面もみられたものの、利下げ継続への期待感が後退したため反落。

FOMC(米連邦公開市場委員会)で、FRBは9月に続いて2会合連続で利下げを決定。ただ、カンザスシティー連銀のシュミッド総裁が金利据え置きを訴えて反対票を投じるなど、雇用とインフレへのリスク対処を巡り、FRB内で依然として見方が割れていることが浮き彫りとなりました。また、12月会合での利下げを巡り、パウエル議長が記者会見で「既定路線ではない」と発言。FRBは市場が想定していたよりも利下げに慎重だとの見方が拡がっております。

「GAFAM」と総称される米巨大IT企業5社の決算が出揃う中、IT大手による人工知能(AI)技術への過剰な設備投資に対する懸念が高まり、30日も続落となっております。

トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が10月30日に韓国で会談し、関税や輸出規制を拡大しないことなどで合意。米中貿易摩擦への過度な懸念が後退しつつあるものの、根本的な難題を棚上げにした合意であることから、再び対立が激化するとの懸念は根強いようです。

また、米政府機関の一部閉鎖は30日目に突入。第1次トランプ米政権時の2018年12月から2019年1月にかけて発生した過去最長の35日間が迫るものの、予算案成立の目途は立っておらず、米景気の下押し懸念が投資家心理を徐々に圧迫し始めるとの懸念も出始めております。

そのため、米主要企業の決算発表がピークを迎える中、材料出尽くし感が強まるようだと、調整地合いが強まる可能性がありそうです。

 

 

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