ダウ工業株30種平均
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昨晩のダウ工業株30種平均は、前営業日比31.96ドル安の4万7850.94ドルで終了。11月20日に45728.93ドルまで下げる場面も見られたものの、100日平均線でサポートされる中で反発。FRB高官からハト派な発言が相次ぎ、FRBの追加利下げ観測が再度強まる中、11月21日から28日まで5営業日続伸。その後は、急ピッチな上昇に対する警戒感から上昇が一服するも、感謝祭を皮切りに始まった年末商戦の滑り出しが比較的好調だったことや、FRBによる追加利下げ期待が相場を下支えする中、底堅い地合いが続いております。
年末にかけて株価が上昇する「サンタラリー」への期待が高まる中、テクニカル的にもMACDは上昇基調が続いているだけに、目先は終値ベースでは11月12日以来の48000ドル台を回復出来るか注目されます。
市場では12月9、10日の両日に開催される12月FOMC(米連邦公開市場委員会)で、FRBが3会合連続で利下げに踏み切るとの見方が大勢を占めており、焦点は来年の利下げ回数になりそうです。9月のFOMCで公表されたFOMCメンバーの金利見通しでは、2026年は年1回の利下げが想定されていますが、最近の米労働市場の減速を受けて、利下げ回数の見通しが引き上げられるか注目されます。
次期FRB議長にトランプ米大統領の側近で、ハト派のハセット国家経済会議(NEC)委員長が最有力と報じられる中、2026年も複数回の利下げが行われるとの見方が市場で強まるようですと、11月12日の高値48431.57ドルを上抜いて、最高値を更新することも想定されます。
なお、人工知能(AI)への過剰投資との見方から「AIバブル」への懸念が強まる中、ここまで相場を牽引してきたエヌビディアを中心とする「オープンAI陣営」の株価が冴えない一方で、新たな生成AIモデルと独自設計した半導体の利用が拡がっているグーグルを傘下に持つアルファベットを中心とする「グーグル陣営」の株価は上昇が続いております。また、AIを搭載したロボットなどの「フィジカルAI」にも関心が集まるなど、相場の牽引役が変わりつつあるようです。
◆米感謝祭期間のオンライン売上高、前年比7.7%増
データ会社アドビ・アナリティクスによると、11月27日の米感謝祭から12月1日のサイバーマンデーまでの5日間、いわゆる「サイバーウィーク」中のオンライン売上高は前年比7.7%増の総額442億ドルに達した模様。昨年は8.2%増の411億ドルでした。ブラックフライデーのオンライン支出は過去最高の118億ドル、サイバーマンデーの売上高は142.5億ドル。
SOX指数
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