英国の政策金利
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英イングランド銀行(BOE、中央銀行)は12月18日に、政策金利を0.25%引き下げて、3.75%にすると発表しました。前日まで開いた金融政策委員会(MPC)で決定。利下げは3会合ぶり。現行の引き締め水準は緩和しているものの、金融政策の決定時に重要視する賃金上昇率とサービス価格インフレが引き続き緩和傾向にあると判断した模様。利下げは9人の政策委委員のうち5人が賛成。残りの4人はインフレ率が高止まりする可能性を懸念し、より長期の引き締めが必要だとの見方から、据え置きを支持。
BOEは声明で、インフレについて「短期的には目標に向けてより早く低下すると予想される」と言及。「消費の低迷と失業率の上昇は、すでにインフレの持続性が和らぐのに十分な要因」だとして、「インフレの持続性が高まるリスクはやや後退した」と分析しました。一方で、「需要減退による中期的なインフレに及ぼす下振れリスクは残っている」とも指摘。政策金利は「段階的な引き下げを継続する可能性が高い」と予想するものの、追加利下げの判断は「より慎重を要する局面となる」との認識を示しております。
ベイリー総裁も「我々は、金利は緩やかに低下していく道筋にあると引き続き考えている」と利下げの継続を示唆したものの、「利下げを重ねるたびに、どこまでさらに引き下げるべきかの判断はより難しくなる」とも述べております。
◆スウェーデン中銀、2会合連続で政策金利を据え置き
スウェーデン国立銀行(中央銀行)は12月18日に、主要政策金利を1.75%で据え置くと発表しました。据え置きは2会合連続。
中銀は声明で、インフレ率は目標の2%近辺まで低下してきているものの、なお高水準にあると指摘。一方、景気はまだ回復途上にあるとして、「政策金利は当面、現在の水準を維持する」との立場を示しました。その上で、地政学的緊張や米国の外交・通商政策による不透明感、金融市場での資産価格の高止まりなどをリスク要因に挙げております。また、国内でも家計消費の動向や拡張的な財政政策の影響に注意が必要だとし、状況次第では金融政策を調整する用意があると説明しております。
◆ノルウェー中銀、2会合連続で政策金利を据え置き
ノルウェー中央銀行は12月18日に、主要政策金利を4.00%で据え置くと発表しました。据え置きは2会合連続。中銀は声明で、これまでの金融引き締めにより景気の過熱は抑制され、インフレも鈍化してきていると指摘。一方、インフレ率は依然として目標の2%を上回っており、基調インフレも3%近辺で高止まりしているとの認識を示しております。
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