米ドル・円

↓クリックすると拡大します↓

 

米ドル・円は、9月3日に200日平均線を維持できずに円が急伸。

ベッセント米財務長官が高市政権に対してリフレ政策からの転換を求めたことや、日米通貨当局が協調介入など、円安の是正に向けた具体的な行動をとるとの見方に加えて、日銀の利上げペースが加速するとの思惑が拡がる中で円を買い戻す動きが続き、週明け7日に4月末〜5月や7月の円買い為替介入時に突破できなかった心理的節目の155円を割り込みました。節目を明確に抜けたことで円買い・ドル売りの動きが加速する中、翌8日に152.87円まで円高が進む場面も見られております。

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)による国内金融資産の投資拡大の思惑や、「円キャリー取引」解消の動き、ヘッジファンドのポジション整理の動きなどが進んだことも、円高を加速させたとみられております。ただ、原油相場の急騰や米長期金利の上昇を受けて、ドルが買い拾われる中、10日に154円台を回復しております。

日米通貨当局が協調介入など円安抑止策を続けるとの見方が強い一方、弱気なファンダメンタルズ(基礎的条件)に変化はなく、実需を中心としたドル買いも根強いとの見方から、円安修正は一時的との見方も依然多いようです。そのため、目先は155円を巡る攻防が続きそうです。

来週は「中銀ウィーク」の後半戦となり、FOMC(米連邦公開市場委員会)と日銀金融政策決定会合が開催されます。FRBの年内利上げを市場が織り込んで推移する一方、日銀も今会合で利上げに踏み切るとの見方が大勢を占めております。

そのため、声明公表後の記者会見で植田総裁が利上げペースの加速を示唆するなど、「タカ派」な姿勢を見せるかが焦点となりそうです。市場の想定内の内容に留まるようですと、再度155円を突破する可能性がありそうです。

テクニカル的にはMACDが下げ基調を強め、ボリンジャー・バンドも下降バンド・ウォークを維持するなど、円高基調が続きそうな形となっております。そのため、昨年4月22日の139.88円から今年7月23日の163.99円の上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の半値押し水準151.94円割れを試す動きとなるか注目されます。

 

IMM円のネット・ロング

↓クリックすると拡大します↓

 

※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。