世界白金需給

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白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」は11月22日に「Platinum Quarterly」を発表。初めて2023年の見通しを公表し、2023年は9.4トンの供給不足になると予測しております。予想通りとなると、2020年以来の供給不足となります。

また、2022年は25.0トンの供給過剰と予測。南アフリカの生産量を下方修正したことを受けて、9月時点の見通し(30.3トン)から大幅に供給過剰分を下方修正しております。なお、2023年の上場投資信託(ETF)、取引所在庫、業界の運転在庫を除いた、利用可能な地上在庫は128.2トンと予測。

2023年の世界白金総供給は前年比2.2%増の232.2トンと予測。生産量は同1.5%増、リサイクル量は4.3%増となる見通し。

世界白金総需要は同19.5%増加の241.7トンと予測。自動車触媒需要は同10.9%増の102.3トンと予測されており、2017年(102.6トン)以来6年ぶり高水準となる見込み。

宝飾需要は同0.1%増の60.8トン、自動車触媒を除く産業需要は同9.8%増の72.0トンと予測。また、投資需要はバー・コイン需要が増加するとの見方から、6.6トンと予測。前年(マイナス16.3トン)から急回復することを見込んでおります。

 

世界白金需給

 

2022年

2023年

前年比

鉱山総供給

175.3㌧

178.1㌧

 1.6%

  鉱山生産量

175.5㌧

178.1㌧

 1.5%

  (南アフリカ)

124.8㌧

125.9㌧

 0.9%

  鉱山在庫

-0.2㌧

0.0㌧

リサイクル

51.9㌧

54.1㌧

 4.3%

総供給

227.2㌧

232.2㌧

 2.2%

自動車触媒需要

92.2㌧

102.3㌧

 10.9%

宝飾品需要

60.7㌧

60.8㌧

  0.1%

触媒を除く産業需要

65.6㌧

72.0㌧

 9.8%

投資需要

-16.3㌧

6.6㌧

総需要

202.2

241.7㌧

 19.5%

地上在庫

137.7

128.2㌧

需給バランス

25.0㌧

-9.4㌧

※豊トラスティ証券調べ、2022年、2023年はWPICの予測

※小数点以下は四捨五入につき、合計は必ずしも一致しない

※前年比は2022年と2023年の比較

※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。