四半期別 日本の実質GDP

↓クリックすると拡大します↓

 

内閣府が発表した昨年10-12期GDP(国内総生産、季節調整済み)速報値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比0.7%増、年率換算で2.8%増でした。プラス成長は3四半期連続。

 

四半期別 日本の実質GDP(個人消費支出)

↓クリックすると拡大します↓

 

内訳を見ると、個人消費は同0.1%増と、3四半期連続でプラスとなったものの、伸び率は前期(0.7%増)に比べ縮小。宿泊需要や冷蔵庫といった白物家電が伸びた一方、飲料やコメ、野菜などが減少。初の南海トラフ地震臨時情報を受けて災害備蓄需要が拡大した反動に加え、長引く物価高が消費を抑制した様です。

設備投資は同0.5%増と、2四半期ぶりにプラスに転じました。住宅投資は同0.1%増、公共投資は同0.3%減。輸出は同1.1%増と、3四半期連続でプラス。特許の売却などが含まれる研究開発サービスの輸出が伸びた。また、統計上は輸出に計上されるインバウンド(訪日客)消費もプラスに寄与した様です。一方、GDPの押し下げ要因となる輸入は同2.1%減と、3四半期ぶりにマイナスとなっております。

年別 日本の実質GDP

↓クリックすると拡大します↓

 

なお、2024年通年の実質GDPは前年比0.1%増と、4年連続でプラス成長となりました。物価変動の影響を反映した名目GDPは同2.9%増加。実額は609兆2887億円と、初めて600兆円を突破。2015年に当時の安倍首相が2020頃に600兆円を達成すると掲げた目標を実現しております。名目GDPは1973年から5年ごとに100兆円規模で伸びていたものの、1992年に500兆円を超えて以降は横ばいが続き、32年ぶりに節目を超えております。

年別 日本の名目GDP

↓クリックすると拡大します↓

 

※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。