NY原油
↓クリックすると拡大します↓
©Copyright Jiji Press Ltd. All rights reserved
米金融大手ゴールドマン・サックスは11月13日付レポートで、世界石油需要が2024年の日量1億0350万バレルから、2040年には日量1億1300万バレルに増加するとの見通しを示しました。エネルギー需要の増加が見込まれるほか、低炭素技術・インフラの課題が背景。
ゴールドマンは「2025~2030年は年平均日量90万バレルの堅調な伸びを見せた後、2040年までに日量10万バレル増に鈍化する」と予想。同社の予想は市場予想を上回っているものの、航空燃料や石油化学製品の代替品が技術的な問題で限られることや、2030年以降に自動車燃料需要がピークを迎えた後も、エネルギー需要の増加ペースが石油の置き換えペースを上回ることなどを要因として挙げております。また、人工知能(AI)が牽引するGDP(国内総生産)の伸びによって、2040年までに石油需要が間接的に300万バレル分押し上げられるとの見方を示しております。ただ、低炭素技術の進展加速や景気後退の可能性によって、予想が下振れるリスクがあるとしております。
◆バークレイズ、ブレント原油85ドル超へ上昇も
英銀行大手バークレイズは11月14日に、ロシア産原油の輸出が急減した場合、ブレント原油価格が1バレル=85ドル超まで上昇する可能性があるとの見方を示しました。
トランプ米大統領は10月に、ウクライナに侵攻したロシアへの制裁強化として、ロシア石油会社最大手のルクオイルと大手のロスネフチに対する制裁を発動。バークレイズは、このことが原油価格の上昇要因になり得ると指摘し、「地政学的リスクが引き続き高まっている一方、原油の流通はおおむね衰えることなく続いている」としております。また、米国とベネズエラの関係緊迫化、米軍のカリブ海での軍備増強も原油価格上昇のリスクになっているとしました。
電気自動車(EV)の販売が拡大しているにもかかわらず、バークレイズは石油需要がコロナ禍前の長期的な傾向とほぼ同じように伸び続けているとしております。
※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。
