NY原油
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米金融大手ゴールドマン・サックスは9月7日付レポートで、2026年のブレント原油平均価格は56ドル、WTI原油平均価格は52ドルと予測しました。最近の動向から、相場が予想から上振れ・下振れするリスクは依然高いものの、上振れするリスクがやや高まっているとしております。
ゴールドマンは、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が日量166万バレルの有志国による自主減産を、前倒しで縮小に踏み切った理由について、先進国における原油在庫が低水準にとどまっていることを理由に挙げております。
このまま有志国による自主減産枠日量166万バレルを全て縮小する可能性もあるものの、経済協力開発機構(OECD)加盟国の原油在庫は第4四半期に顕著に増加し始めるとみているため、来年1月から減産縮小を一時的に停止する可能性があるとしました。2026年の世界原油需給は日量190万バレルの供給過剰と予測。従来見通し(日量170万バレル)から引き上げております。
また、英金融大手バークレイズは9月8日に、「OPECプラス」が来年9月までに有志国による自主減産枠日量166万バレルを完全に解消するとの見方から、2026年ブレント原油価格を66ドルと予測。従来見通しから4ドル引き下げております。
バークレイズによると、「OPECプラス」の自主減産解消が現在のペースで進めば、日量166万バレルの減産分が1年以内に全て解消する見通し。また、減産縮小ペースがこれまでより鈍化したことを受けて、市場で一定の安堵感が広がっているとしております。
◆OPEC、超過生産の新たな解消計画を発表
石油輸出国機構(OPEC)は9月8日に、一部産油国による生産目標超過分の解消計画を発表。対象期間は8月から来年6月まで。計画によると、月ごとに必要となる削減量は、日量計19万~82.9万バレル。サウジアラビアとアルジェリアは、超過解消のための削減は不要で、削減の大部分は、常に生産目標を超過しているカザフスタンに課されております。削減量は次いでイラク、ロシア、アラブ首長国連邦(UAE)となっております。
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