サウジアラビアの原油生産量(月別)
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ロイター通信によると、サウジアラビア当局者は、今後さらなる減産で原油市場を下支えする意向はなく、原油安が長期間続いても対応出来ると、同盟国や石油業界関係者に伝えている模様。
石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」のうち、自主減産を実施しているサウジアラビアなど有志8ヶ国は4月から段階的な減産縮小を行っており、5月は日量41.1万バレル増産することで合意しております。
有志8ヶ国は毎月会合を開いて市場の状況や生産計画が守られているかどうかなどを確認する方針を示しており、次回会合は5月5日に開催予定。
◆世界銀行、2025年ブレント原油価格は大幅に下落すると予測
世界銀行は4月29日に発表した最新の商品市場見通しで、トランプ米政権の高関税政策の影響による世界的な景気鈍化で、2025年のブレント原油平均価格を1バレル=64ドルとし、前年比20.7%の大幅安になると予想。貿易摩擦激化や金利上昇などによって景気が一段と悪化すれば、59ドルに落ち込む可能性があるとしております。
非鉄金属など他の資源も総じて値下がりし、商品価格全体の指数は2026年に、6年ぶりの低水準に落ち込む見込み。世界銀行は、商品価格安が貿易摩擦による「短期的なインフレリスクを緩和する可能性がある」と指摘。一方、3分の2が資源輸出国である途上国の経済は打撃を受けるとの懸念を示しました。
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