トランプ米大統領は5月8日に、ホワイトハウスで記者会見し、関税措置を巡る英国との交渉で合意に達したと発表しました。米国は、英国製自動車に対し、年10万台を上限に、関税率を現行の27.5%から10%に引き下げる枠を設定。10%の相互関税は維持するとしております。英国は、牛肉など米国産農産物の市場アクセスを改善。米ボーイングの航空機を購入するとしております。米国が各国・地域と進める関税交渉で、初の合意となります。

今後数週間で詳細を詰める模様。米政権の鉄鋼・アルミニウムへの25%の追加関税について、英政府は「ゼロになった」と説明。米政府は「新たな枠組みを交渉する」としております。

トランプ氏は会見で、「画期的な合意だ」とし、「巨大な市場が開かれる」と成果を強調。電話で参加したスターマー英首相は、「両国の貿易を促進し、雇用を守るだけでなく、市場開放を通じ、仕事を生み出すものだ」と述べております。

英国は、ロールス・ロイスやベントレーなど、高級ブランドの自動車輸出が多く、トランプ氏は低関税枠の設定ついて、「(英国車は)とても特別だ。長い間、同じ場所で生産してきた」と理由を説明。「この様な交渉はしないだろう」と述べ、協議中の他国・地域を牽制しております。

 

 

 

 

 

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