ダウ工業株30種平均
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昨晩のダウ工業株30種平均線は、前営業日比1.35ドル安の41859.09ドルで終了。
5月15日から19日まで3営業日続伸。米格付け大手ムーディーズ・レーティングスが16日に、米国債の格付けを1段階引き下げたことを受けて、週明け19日は一時300ドル超下げたものの、市場の想定を上回る懸念材料は示されていないとの見方から、安値は買い拾われる中、その後42842.04ドルまで上昇する場面も見られております。
ただ、急ピッチな上昇に対する警戒感に加えて、米長期金利の上昇を受けて、株式の相対的な割高感が意識され始める中、5月20日から22日まで3営業日続落。100日・200日平均線を割り込み、22日に41714.43ドルまで下げる場面も見られております。
米国債を巡っては、三大格付け大手のうちフィッチ・レーティングスは2023年8月1日、S&Pグローバル・レーティングは2011年8月5日に、既に最上級から格下げしており、3社目となる今回の格下げの影響は限定的に留まっている様です。とは言え、トランプ減税の恒久化を含む大型法案を米下院が可決。上院での修正が見込まれるとはいえ、税収減による政府債務の膨張は不可避とみられております。
また、連邦政府の債務上限問題が7月に再燃する見通しで、米長期金利の高止まりが続く中、株安・債券安(金利上昇)・ドル安の「トリプル安」が再燃するとの懸念が燻っている様です。
テクニカル的にMACDの上昇が鈍化し始める中、このまま200日平均線を上回れない様ですと、41000ドル辺りで推移している50日平均線辺りまで下げて来ることも想定されます。歴史的な高水準に膨らんでいる自社株買いも価格を下支えると見られている中、押し目は買い拾われそうです。また、来週はエヌビディアの決算発表が注目されそうです。
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