Nドル白金
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先週のNY白金(中心限月)は、前週比26.3ドル安の1549.1ドルで終了。5週連続で下落しております。
相関性の強い金相場が下げ止まりの動きを見せ始める中、10月31日に一時1630.0ドルまで上昇するも、10月16日の高値1770.0ドルから10月22日の安値1481.2ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の半値戻し水準1625.6ドル付近では売り圧力が強く、戻り売りの展開に。
FRBのパウエル議長が10月のFOMC(米連邦公開市場委員会)後の記者会見で、「(12月会合での利下げは)既定路線ではない」と発言。また、ブラックアウト期間が明けてFRB高官の発言が相次ぎ、雇用とインフレへのリスク対処を巡り、FRB内で依然として見方が割れていることが浮き彫りとなる中、12月のFOMCでの追加利下げ観測が後退。ドルが主要通貨に対して買い戻される中、相対的にドル建て商品に割高感が生じていることが嫌気されて軟調な地合いが続き、11月6日に1513.2ドルまで下げる場面もみられております。10月中国製造業PMIが7ヶ月連続で節目の50を割込み、中国の景気減速懸念が再燃し始めていることも嫌気された模様。
50日平均線や一目均衡表の雲がサポート・ラインとして意識されて、節目の1500ドルを維持する中、このままMACDが下げ止まりの動きを見せ始めるようですと、10月30日以来の1600ドル台を回復する可能性もありそうです。
NYMEXの白金認証在庫や世界の白金ETFの白金保有残高は増加が一服し始めているものの、国際需給のひっ迫が意識されて1ヶ月物のリースレートは20%を上回る水準で推移しており、引き続き実需の買いが相場の下支えとなりそうです。目先は、ブラジルで開催されている第30回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP30)が注目されます。
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