NY白金
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先週のNY白金(中心限月)は、前週比160.8ドル高の1685.0ドルで終了。反発に転じました。
FRBが12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利下げを見送るとの見方が市場で拡がる中、11月21日に1489.2ドルまで下げるも、100日平均線がサポート・ラインとして意識される中、直近安値1481.2ドル(10月22日)は維持。安値は買い拾われる中、終値では引き続き1500ドルを維持しております。
その後、一転してFRB高官からハト派な発言が相次ぐ中、FRBの追加利下げ観測が再度強まったため、11月28日まで5営業日続伸中。11月28日に1695.9ドルまで上昇する場面も見られております。
中国の広州期貨交易所(GFE)で、同国初となる白金とパラジウムの先物取引がスタートしたことから、需要増加期待やご祝儀的な買いが入ったようです。白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」は、2025年の世界白金生産量を171.4トンと予測していますが、中国は毎年100トン以上の白金を輸入しております。世界生産量の半分以上を中国が輸入している計算となりますが、中国で白金の投資需要が拡大する中、一段と輸入量が増えるか注目されます。なお、2025年1-10月期累計では87.17トン輸入しております。
米政府機関の一時閉鎖が続いた影響で、米経済指標の発表が遅延していることに加えて、12月9、10日の両日に開催される12月のFOMCが迫る中、FRBは11月29日から、FRB高官が金融政策に関する公的発言を控えるブラックアウト期間に入り、金融政策に関する手掛かりが乏しくなります。
ただ、テクニカル的にMACDが下げ止まりの動きを見せ始める中、10月16日の高値1770.0ドルから10月22日の安値1481.2ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の61.8%戻し水準1659.7ドルや直近高値1666.4ドル(11月13日)を突破。週明け12月1日の時間外取引で、一時1736.0ドルまで上昇する場面も見られております。このまま10月16日以来の1700ドル台を回復するようですと、10月16日に付けた最高値1770.0ドル超えを試すことも想定されます。
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