NY白金

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先週のNY白金(中心限月)は、前週比102.0ドル高の1762.5ドルで終了。反発に転じました。

FOMC(米連邦公開市場委員会)を控えて様子見ムードが強かったものの、銀相場の急騰を受けて貴金属全体が買われる展開となり、9日に急伸。終値では10月16日以来の1700ドル台を回復しました。

翌10日は反動安となったものの、FRBがFOMCで3会合連続の利下げを決定したことに加えて、短期国債の買い入れ開始を決定したことが好感され、11日に1700ドル台を回復。12日に10月16日の高値1770.0ドルを上抜いて、一時1804.3ドルまで上昇し、年初来高値を更新。2011年9月19日以来の1800ドル台に乗せる場面も見られております。

パウエル議長は、短期国債の買い入れは量的緩和(QE)とは異なると否定したものの、市場では事実上の量的緩和とみる向きは多く、FRBが短期国債の購入を通じて市場に流動性を供給することで、リスク資産に投機資金が流入し易くなるとの期待が拡がっているようです。銀を中心とした貴金属相場の上昇に加えて、銅を中心に非鉄貴金属の価格も上昇しており、白金も買われ易い地合いとなっている模様。

また、ハイブリッド車(HV)の販売増加が白金需要を押し上げるとの期待も拡がっているようです。欧州はエンジン車の新車販売を2035年から原則禁止する政策について、緩和する見通し。また、米国ではトランプ米大統領が12月3日に、バイデン前政権が策定した新車の燃費規制を大幅に緩和すると発表。ガソリン車を優遇するとしております。

テクニカル的にも50日平均線がサポート・ラインとして意識される中、押し目は買い拾われ易くなっております。相対力指数(RSI)は週末時点で66%と、まだ相場の買われ過ぎ感は強まっていないように見えるだけに、このまま終値では2011年9月16日以来の1800ドル台を回復出来るか注目されます。

最後に、独素材大手のヘレウスは12月8日付レポートで、2026年の白金相場見通しを1オンスあたり1300~1800ドル、2026年のパラジウム相場は950~1500ドルと予測しております。

 

 

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