NY白金
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先週のNY白金(中心限月)は、前週比24.5ドル安の1660.5ドルで終了。反落に転じました。
FRB高官からハト派な発言が相次ぎ、FRBの追加利下げ観測が再度強まる中、11月21日から28日まで5営業日続伸。12月1日に一時1736.0ドルまで上昇し、10月17日以来の1700ドル台に乗せる場面も見られるも、急ピッチな上昇に対する警戒感が強まる中、6営業日ぶりに反落となりました。
11月中国製造業PMIは前月から上昇に転じたものの、節目の50を8ヶ月連続で下回り、50割れの期間が過去最長となったため、中国の景気減速懸念が再燃したことも嫌気された模様。
米政府機関の一時閉鎖が続いた影響で、米経済指標の発表が遅延していることに加えて、11月29日からFRB高官が金融政策に関する公的発言を控える「ブラックアウト期間」に入ったため、金融政策に関する手掛かりが乏しくなる中、先週は1600ドル台で揉み合う展開となっております。
市場では12月9、10日の両日に開催される12月FOMC(米連邦公開市場委員会)で、FRBが3会合連続で利下げに踏み切るとの見方が大勢を占めており、焦点は来年の利下げ回数になりそうです。9月のFOMCで公表されたFOMCメンバーの金利見通しでは、2026年は年1回の利下げが想定されていますが、最近の米労働市場の減速を受けて、利下げ回数の見通しが引き上げられるか注目されます。
また、中国の景気減速懸念が再燃する中、2026年の経済政策運営に関する基本方針を決める中央経済工作会議が12月中旬に開催される予定となっており、注目が集まりそうです。
白金ETFの白金保有残高が今月に入り増加基調にある中、実需の買いが相場の下支えとなりそうです。テクニカル的にも50日平均線のサポート・ラインとして意識される中、引き続き1600ドル付近では安値拾いの買いが入り易いとみられております。
終値ベースでは10月16日以来の1700ドル台を回復するようですと、年初来高値1770.0ドル(10月16日)を意識した動きになって行くことも想定されます。
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