NY白金
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先週のNY白金(中心限月)は、前週比82.3ドル高の1351.9ドルで終了。4週連続で上昇しております。
6月18日に終値ベースでは2014年9月29日以来の1300ドル台を回復したものの、米国がイランの核施設への攻撃に踏み切ったことを受けて、投資家のリスクオフ姿勢が強まる中、翌20日に急落。週明け23日に1240.2ドルまで下げる場面も見られたものの、安値は買い拾われて反発。
改めて世界白金需給のひっ迫感が意識され始めている上に、金から見た相対的な割安感から投機資金の流入が続く中、6月23日から26日まで4営業日続伸。中国の自動車触媒向け需要の減退懸念が根強い中、5月白金輸入量が12.57トンと、前月(11.55トン)続いて2ヶ月連続で10トンを上回り、需要減退懸念が後退したことも価格を押し上げたようです。25日に2021年2月16日の高値1348.2ドルを突破。27日に一時1425.2ドルまで上昇する場面も見られたものの、その後に急落。急ピッチな上昇が続く中、相対力指数(RSI)が再び80%に迫ったことを受けて、買い方の利喰い売りに押されたようです。1320.0ドルまで下げる場面も見られております。
世界の白金ETFの白金保有残高が減少傾向にあるのは気になる動きですが、1ヶ月物のリースレートの上昇が一服しつつあるものの、依然として10%を上回って推移しております。また、ロシアはウクライナへの大規模な攻撃を継続している。ロシアはパラジウムと白金の主要生産国であり、供給不安から、引き続き安値は買い拾われそうです。MACDの上昇が続く中、先高観は依然強いように見えるだけに、適度に押し目を入れながら、引き続き終値で2014年9月5日以来の1400ドル台を回復出来るか注目されます。
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