NY金
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先週のNY金(中心限月)は、前週末比141.3ドル安の3996.5ドルで終了。2週連続で下落しております。
10月28日に一時3901.3ドルまで下げるなど、終値ベースでは13営業日ぶりに4000ドルを割り込みました。ただ、大台を割り込んだことで安値拾いの買いが入り始める中、一段安とはならず。一方で、米金融政策の先行きに不透明感が拡がる中で上値も重く、その後は4000ドルを挟んだ揉み合いが続いております。
FRBのパウエル議長が10月のFOMC(米連邦公開市場委員会)後の記者会見で、「(12月会合での利下げは)既定路線ではない」と発言。また、ブラックアウト期間が明けてFRB高官の発言が相次ぎ、雇用とインフレへのリスク対処を巡り、FRB内で依然として見方が割れていることが浮き彫りとなる中、12月のFOMCでの追加利下げ観測が後退。ドルが主要通貨に対して買い戻されたため、上値の重い展開が続いております。
一方で、米政府機関の一部閉鎖が長期化する懸念や、トランプ米政権が導入した関税措置の合法性を巡る米最高裁の判断の行方など、先行きの不確実性が高まっていることや「AIバブル」への懸念に加えて、ウクライナを巡る「地政学リスク」が再度意識され始める中、安値は「安全資産」として買い拾われているようです。
世界最大の金ETFである「SPDRゴールド」の金保有残高は一進一退が続いておりますが、先週は3週ぶりに増加に転じるなど、金相場に対する先高観は依然強いように見えます。
テクニカル的にMACDが下げ止まりの動きを見せ始める中、目先は4000ドル付近で値固めしつつ、10月20日の高値4398.0ドルから10月28日の安値3901.3ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の半値戻し水準4149.7ドルを上抜くようですと、10月24日以来の4100ドル台を回復することも想定されます。
SPDRゴールド・シェアの金保有残高
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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は11月7日時点で前週末比2.86トン増加の1042.06トンと、3週ぶりに増加に転じました。
世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比1.16トン減少の481.84トンと、3週連続で減少しております。
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