NY金

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先週のNY金(中心限月)は、前週末比11.9ドル安の4243.0ドルで終了。反落に転じました。

FRBの追加利下げ観測が再度強まる中、11月21日から12月1日まで6営業日続伸。11月28日に11月12日以来の4200ドル台を回復。12月1日に4299.6ドルまで上昇するも、4300ドル台を回復することが出来ず。急ピッチな上昇に対する警戒感が強まる中、上昇が一服。米政府機関の一時閉鎖が続いた影響で、米経済指標の発表が遅延していることに加えて、11月29日からFRBが「ブラックアウト期間」に入ったため、金融政策に関する手掛かりが乏しくなる中、先週は4200ドル台で揉み合う展開となりました。

ステーブルコイン発行最大手テザーが2025年7-9月期に金を24トン購入したことが話題になっていますが、ブラジルやポーランドが10トンを超える金を購入するなど、中央銀行の金購入が旺盛であることに加え、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド」の金保有残高が再び増加し始めるなど、実需の買いが下支えになっている模様。

今年最後の「中銀ウィーク」に入って行く中、CMEが公表している「FedWatch(フェドウォッチ)」(12月5日時点)によると、12月9、10日の両日に開催される12月FOMC(米連邦公開市場委員会)でFRBが利下げを行うとの見方は86.2%、据え置きとの見方は13.8%となっております。FRBが3会合連続で利下げに踏み切るとの見方が大勢を占める中、焦点は来年の利下げ回数になりそうです。9月のFOMCで公表されたFOMCメンバーの金利見通しでは、2026年は年1回の利下げが想定されていますが、最近の米労働市場の減速を受けて、利下げ回数の見通しが引き上げられるか注目されます。

次期FRB議長にトランプ米大統領の側近で、ハト派のハセット国家経済会議(NEC)委員長が最有力と報じられる中、2026年も複数回の利下げが行われるとの見方が市場で強まるようですと、10月20日の高値4398.0ドルを上抜き、最高値を更新する可能性がありそうです。

また、12月1日に3年半にわたる量的引き締め(QT)が12月1日に終了しましたが、市場の一部では量的緩和(QE)の再開が近いとの見方が出始めており、パウエル議長がQEについて言及するかも注目されます。

 

 

SPDRゴールド・シェアの金保有残高

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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は11月28日時点で前週末比4.86トン増加の1045.44トンと、増加に転じました。

世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比変わらずの484.01トンでした。

 

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