NY金

↓クリックすると拡大します↓

©Copyright Jiji Press Ltd. All rights reserved

 

・WGCの需給レポートはこちら

・金の地上在庫はこちら

・世界の金生産量はこちら

・公的機関の金準備はこちら

・海外投資家の米国債保有額はこちら

・中国の金準備はこちら

・中国の金輸入量はこちら

・スイスの金輸出量はこちら

先週のNY金(中心限月)は、前週末比97.0ドル安の5061.7ドルで終了。2週連続で下落しております。

ハメネイ師の後継に同師の次男反米強硬路線とみられているモジタバ・ハメネイ師が選出されたことを受けて、米国とイスラエルによるイラン攻撃が長期化するとの見方から「有事のドル買い」の動きが拡大。相対的にドル建て商品に割高感が生じる中、週明け3月9日に5021.2ドルまで下げる場面も見られております。

ただ、引き続き心理的節目の5000ドルを維持したことから安値は買い拾われております。その後、トランプ米大統領が「イランとの戦争はほぼ終わった」と述べ、早期終戦の可能性を示唆したことや、主要国が協調して石油備蓄を放出するとの観測が拡がる中、原油価格が急落。インフレ再燃への懸念が後退してドル高が一服したため、翌10日に5248.7ドルまで上昇するも、米長期金利の上昇が続く中、一段高とはならず。

トランプ米大統領は13日に、ペルシャ湾にあるイランの石油積み出し拠点があるカーグ島の軍事拠点を爆撃したと発表。中東情勢が一段と緊迫化するとの懸念が拡がる中、WTI原油が再び100ドル台を回復したことを受けて、金相場は週明けの時間外取引で2月20日以来の5000ドル割れとなり、4970.1ドルまで下げる場面も見られております。ただ、50日平均線を維持したことから、安値は買い拾われたようで、現在は5000ドル台を回復しております。

米長期金利の上昇やドル高が嫌気されて上値が重い中、テクニカル的にもMACDがデッド・クロスを維持しており、しばらくは5000ドル近辺で揉み合う展開が続きそうです。とは言え、トランプ米政権から戦争終結に向けた明確な出口戦略が見えない一方で、ホルムズ海峡は事実上の封鎖された状態が続くなど、イランは徹底抗戦の構えを崩していないことから、米国の中東での軍事作戦が市場が想定していたよりも長期化するとの見方が拡大しております。

また、2月米雇用統計で非農業部門の就業者数は前月比9.2万人減少。市場予想(5.9万人増)に反して大きな落ち込みとなり、失業率も4.4%と、前月から0.1ポイント悪化。一方で、中東情勢緊迫化による原油価格高騰で、インフレ再燃の恐れが台頭。景気減速と物価高騰が共存する「スタグフレーション」に陥るのではないかとの懸念も拡がる中、中東情勢や世界景気の先行き不透明感から、引き続き安値は「安全資産」として買い拾われそうです。また、米国の中東での軍事作戦が長期化するようだと、戦費拡大に伴う財政悪化懸念も強まる可能性があります。

今週は17、18日の両日にFOMCが開催されます。市場では政策金利を据え置くとの見方が大勢を占めておりますが、最近の原油高を受けて、ドットチャートやパウエルFRB議長の発言に変化があるか注目されます。

 

SPDRゴールド・シェアの金保有残高

↓クリックすると拡大します↓

 

最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は前週末比1.77トン減少の1071.57トンと、2週連続で減少。

世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比7.08トン減少の487.14トンと、5週連続で減少しております。

 

 

※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。