NY金

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先週のNY金(中心限月)は、前週末比486.8ドル安の4574.9ドルで終了。3週連続で下落しております。

3月10日に5248.7ドルまで上昇するも、「有事のドル買い」の動きが続く中、一段高とはならず。上値の重い展開が続く中、11日から16日まで4営業日続落。16日に4970.1ドルまで下げるも、引き続き終値では5000ドルを維持。

ただ、「中銀ウイーク」を迎える中、FRBはFOMC(米連邦公開市場委員会)で2会合連続で政策金利を据え置くことを決定。FOMC参加者の政策金利見通し(ドットチャート)によると、2026年は1回の利下げが想定されており、前回12月時点の見通しと変わらずでした。ただ、2回以上の利下げを予想したメンバーは5人で、前回の7人から減少。また、パウエルFRB議長は記者会見で、中東情勢が経済に与える影響は「不透明だ」と強調しつつ、関税がもたらすインフレ圧力の緩和が進まなければ「利下げは行われない」と明言したことから、「タカ派」な内容との見方が拡がり、18日に急落。

節目の5000ドルを割り込む中、50日平均線や一目均衡表の雲を維持出来なかったことから、19日も大幅続落。100日平均線をサポートに、節目の4500ドル辺りで下げ止まる気配を見せたものの、週明け23日の時間外取引で再び急落。直近安値4423.2ドル(2月2日)を下回り、一時4100.0ドルまで下げる場面も見られております。

CMEが公表している「フェドウォッチ」によると、2026年末時点の政策金利が現行の3.50〜3.75%で据え置かれるとの見方は先週末時点で64%まで上昇。利上げを行うとの見方が30%を占めるなど、市場では急速にFRBの利下げ観測が後退しております。FRBに続いて欧州中央銀行(ECB)英中銀日銀が中東情勢の緊迫化を受けて、原油高によるインフレ再燃に警戒感を示したことも嫌気された模様。

また、米国とイスラエルとイランの軍事衝突は4週目に入りましたが、トランプ米政権から戦争終結に向けた明確な出口戦略が見えない一方で、イランは徹底抗戦の構えを崩していないことから、米国の中東での軍事作戦が市場の想定よりも長期化するとの見方が拡がっております。中東情勢や世界景気の先行き不透明感が高まる中、従来であれば「安全資産」として金が選好されそうですが、「有事のドル買い」の動きは依然強く、ドル建て商品に相対的な割高感が意識されている上に、米長期金利の上昇が続いているため、当面は上値の重い展開が続きそうです。金ETFからの投機資金の流出も続いております。

相対力指数(RSI)が節目の30%を割り込む中、目先は自律反発の動きも出て来きそうですが、200日平均線を維持出来ないようですと、心理的節目の4000ドル辺りまで下げて来ることも想定されます。

 

SPDRゴールド・シェアの金保有残高

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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は前週末比14.57トン減少の1056.99トンと、3週連続で減少。

世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比9.81トン減少の477.33トンと、6週連続で減少しております。

 

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