NY金

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先週のNY金(中心限月)は、前週末比175.4ドル高の4254.9ドルで終了。反発に転じております。

FRB高官から追加利下げに慎重な発言が相次ぎ、FRBが12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利下げを見送るとの見方が市場で拡がる中、11月18日に3997.4ドルまで下げて、7営業日ぶりに4000ドルを割り込む場面もみられたものの、50日平均線がサポート・ラインとして意識される中、引き続き終値では4000ドルを維持。

その後、一転してFRB高官からハト派な発言が相次ぐ中、FRBの追加利下げ観測が再度強まったため、11月21日から28日まで5営業日続伸中。11月28日に4223.9ドルまで上昇するなど、11月12日以来の4200ドル台を回復しております。

なお、CMEが公表している「FedWatch(フェドウォッチ)」(11月28日時点)によると、12月のFOMCでFRBが利下げを行うとの見方は86.4%まで上昇、据え置きとの見方は13.6%まで低下しており、再び両者が逆転しております。

米政府機関の一時閉鎖が続いた影響で、米経済指標の発表が遅延していることに加えて、12月9、10日の両日に開催される12月のFOMCが迫る中、FRBは11月29日から、FRB高官が金融政策に関する公的発言を控えるブラックアウト期間に入るため、金融政策に関する手掛かりが乏しくなります。

ただ、中央銀行の金購入が旺盛であることに加えて、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高が再び増加し始めるなど、金相場に対する先高観は依然強いようです。

10月20日を起点としたダウン・トレンドや10月20日に付けた最高値4398.0ドルから10月28日の安値3901.3ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の61.8%戻し水準4208.3ドルを上抜きつつある中、週明け12月1日の時間外取引で、直近高値4250.0ドル(11月13日)も上抜き、一時4291.8ドルまで上昇する場面も見られております。このまま4300ドル台も回復して来るようですと、10月20日に付けた最高値4398.0ドル超えを試すことも想定されます。

◆ドイツ銀、2026年金価格見通しを4450ドルに引き上げ

独金融大手ドイツ銀行は11月26日に、2026年金価格見通しを4450ドルとし、従来見通し(4000ドル)から引き上げました。投資家の資金フローの安定化や中央銀行からの需要継続が理由。予想レンジは3950ドルから4950ドルとしております。

ドイツ銀は「ポジティブな構造的状況」を強調。中銀による購入ETF(上場投資信託)が供給の大部分を取り込み、宝飾品市場へ回る量が減少しているが、全体的な需要は引き続き供給を上回っているとしております。2027年の見通しは5150ドルで据え置き。

 

 

SPDRゴールド・シェアの金保有残高

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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は11月28日時点で前週末比4.86トン増加の1045.44トンと、増加に転じました。

世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比変わらずの484.01トンでした。

 

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