NY金
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国際決済銀行(BIS)は12月8日に公表したレポートで、最高値圏で推移する金相場について、個人投資家の資金が大量に流れ込んでいることが要因だと分析。現状の相場は「かなり投機的」(幹部)と指摘し、急変動のリスクを警告しました。
一般的に投資家のリスクオフ姿勢が強まると、「安全資産」である金の価格が上昇する一方、株価は下落する傾向がありますが、BISのヒュンソンシン金融経済局長は、ここ数ヶ月間の金と株は連動して急騰しており、「リスク資産投資の受け皿になっている」と説明。投機的な様相が強まっているとの見方を表明しました。
BISは、個人投資家は「相場の急落局面で一斉に売ってしまい、相場変動を増幅させる恐れがある」と懸念。「(市場参加者として)存在感が高まれば、市場の安定性を損なう可能性がある」としました。
なお、ヒュンソンシン氏は金と同様に、個人投資家の資金を背景に株式市場で人工知能(AI)関連株のバブルが危惧される中、「価格上昇は利益の増加で裏付けられている」と述べ、行き過ぎた投資の後に崩壊したITバブルとは異なる可能性があるとしたものの、「その利益が持続可能かは疑問が残る」との認識も示しました。
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