公的機関の金購入(年別)
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中央銀行の政策などに関するシンクタンク「OMFIF」が11月26日に公表したレポートによると、各中銀の外貨準備で米ドルは支配的な地位を当面維持するとみられるものの、半数以上の中銀が1、2年内に資産構成の多様化を進める意向を示している模様。また、米ドルに次ぐ準備資産として金の重要度が高まっているとしております。
調査には、ドイツ連銀や韓国銀行など欧州、アジア、アフリカ、中南米の10中銀が参加。米ドルは今後10年、世界の準備資産の5割以上を占めると予想された一方、国際政治の「分断」や米財政への不安などを背景に、58%の中銀当局者が「今後1、2年で準備資産の多様化を計画している」と回答しております。
米国債に対する信認や、FRBの独立性が揺らげば、運用資産を別の国債へ緩やかに移すことを検討するとの意見もあった模様。ただ、全ての中銀当局者は準備資産として「米ドルの真の代替はない」との見解で一致。米ドルからの「大幅なシフト」は見込んでいないことが明らかとなっております。
代替となり得る資産に関しては、ユーロは「ユーロ圏の経済見通し」、「地政学的リスク」、中国人民元も「市場の透明性」がそれぞれ問題視されております。金については、ほぼ全ての中銀が「中核的資産とするか、構成比率を引き上げる」と回答した模様。
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