米ドル・円の5分足
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米財務省は10月28日に、東京都内で27日に実施した日米財務相会談で、ベッセント財務長官が日本の金融政策に関連した発言をしたことを明らかにしました。片山財務相に対して、「インフレ期待を安定させ、為替レートの過度な変動を防ぐ上で、健全な金融政策と(市場との)対話が重要な役割を果たす」と強調した模様。
ベッセント氏は、低金利下で金融緩和と財政出動を積極的に進めた安倍政権の経済政策を引き合いに出し、「アベノミクスの導入から12年が経過し、状況が大きく変化している」と指摘。世界の経済情勢が金利上昇局面に転換したことを念頭に、アベノミクスの継承が取り沙汰される高市政権を牽制する意図があったとみられております。
片山氏から高市政権の財政政策の検討状況に関して説明を受けて、ベッセント氏は「潜在的な影響を深く理解するため、政策の策定過程でさらに知りたい」と応じ、過去に規制改革担当相を務めた片山氏の手腕について「日本経済の生産性向上を引き続き牽引出来る」と期待を表明したとしております。また、ベッセント氏は「日米同盟への強い信頼と今後数ヶ月で前向きな対話の機会を確信している」と伝えた模様。なお、この報道を受けて、米政府が円安を牽制しているとの思惑が拡がり円買い・ドル売りが拡大。円相場は152円を割り込んで来ております。
◆ムーディーズ、日本の格付け「AI」を確認
格付け大手ムーディーズ・レーティングスは10月27日に、日本政府の自国通貨建ておよび外貨建て長期発行体格付け「A1」を確認したと発表しました。格付けの見通しは「安定的」を維持。
ムーディーズは今回の格付けについて、リフレーションの影響と財政政策が財政再建を進展させ、一般政府財政赤字の縮小につながったことを反映していると指摘。このような状況を受けた金融政策の正常化は、低下傾向にあるが同格付けの国より高い日本政府の債務負担能力が維持されるペースで進められるだろうとしております。
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