米国の政策金利
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トランプ米大統領は12月2日に、ホワイトハウスで行われた閣議で、「恐らく来年初めにFRBの新たな議長を発表する」と述べた上で、10人の候補者をベッセント米財務長官やラトニック商務長官らと検討したが、「最終的に1人に絞った」と語った。
その後、ホワイトハウスで開かれた会合で、FRBの次期議長候補として、ハセット国家経済会議(NEC)委員長を紹介したため、市場ではトランプ米政権で経済政策の調整役を担うハセット氏が指名を受ける可能性が高いとの見方が拡がっております。トランプ氏は「ここに将来のFRB議長がいる」と明言。「彼は尊敬されている人物だ。ありがとう、ケビン」と語っております。
ハセット氏は第1次トランプ米政権でも、大統領経済諮問委員会(CEA)委員長の要職を務めたトランプ氏の側近。パウエル現議長の任期は来年5月まで。トランプ氏はパウエル氏の利下げ判断が「遅過ぎる」と繰り返し批判しており、金融緩和を志向する人物を指名するとみられております。トランプ氏に非常に近いハセット氏が次期議長に指名されれば、FRBの独立性に対する懸念が再燃しそうです。
なお、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ、電子版)は同日に、トランプ米政権が今週開始する予定だったFRBの次期議長の最終候補との面接を中止したと報じております。12月3日にバンス副大統領と面接する予定だった複数の候補者に対して、政権側が中止を通知した模様。バンス氏のスケジュールが合わなくなったためとみられております。
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