米ドル・円
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米ドル・円は、イラン情勢の緊迫化を受けた「有事のドル買い」の動きが続く一方、政府・日銀による円買い介入への警戒感が強まっていることから、159円を中心とした狭いレンジで推移しております。
先週の「中銀ウイーク」では、日米欧英の4中銀が揃って政策金利の据え置きを決定。中東情勢の緊迫化に伴い原油価格が高止まりする中、米欧英の中銀はインフレ再燃への警戒感から「タカ派」姿勢を示したため、市場の一部で利上げ観測が高まっております。
一方で、日銀の植田総裁は原油価格の動向による影響として景気の下振れリスクと物価の上振れリスクの両方を指摘したことから、日銀は様子見姿勢との見方が拡大。4月に利上げに動くとの見方は依然あるものの、高市首相は利上げなど金融引き締めに否定的な考えを持っているとの見方も多いことから、米金融政策の方向性の違いが意識されて、ジワジワと円安が進んでおります。
ホルムズ海峡の事実上の封鎖が続き、原油価格が高止まりする中、原油高に伴い日本の貿易赤字が拡大するとの懸念や、インバウンド(訪日外国客)の減少に伴う「円買いの縮小」により、円安が一段と進むとの見方は多いようです。
また、米国・イスラエルとイランの戦闘開始から28日で1ヶ月となりますが、停戦に向けた交渉が進むとの期待感と戦闘長期化への警戒感が入り交じる中、中東情勢の先行き不透明感は依然強く、「有事のドル買い」の動きは当面続きそうです
それに加えて、年度末を控える中で国内の輸入企業はドルを買い遅れており、月末にかけて円売りドル買いの動きが強まるとの見方も出ております。そのため、このまま2024年7月10日以来の160円台を回復するようだと、同7月8日の161.95円を意識した動きになることも想定されます。
なお、米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、大口投機家のIMM通貨(円)のネット・ロングは3月17日時点で前週比2万6393枚減少のマイナス6万7780枚と、4週連続で減少。3週連続でネット・ショートとなっております。
IMM円のネット・ロング
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