米ドル・円
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米ドル・円は、「中銀ウィーク」を迎える中、引き続き159円を中心とした狭いレンジが継続。
日銀は金融政策決定会合で、市場の想定通りに3会合連続で政策金利の据え置きを決定。ただ、反対票を投じて利上げを提案した審議委員が前回の1人から3人に増加。また、「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」で消費者物価の見通しが大幅に引き上げられたことを受けて、早期の追加利上げへの思惑から円が買われ、158円台まで円高が進む場面も見られております。植田総裁が記者会見で利上げに慎重な姿勢を示したことから、ドルは買い拾われて声明発表前の水準である159円台後半まで上昇。
その後、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが、トランプ米大統領が側近に対して、イラン湾港の封鎖を長期化する準備を指示したと報じたことを受けて、米国とイランの和平協議再開への期待が後退する中、原油相場が急伸。「有事のドル買い」が強まる中、4月29日に3月27日以来の160円台を回復しております。
FRBもFOMC(米連邦公開市場委員会)で市場の想定通り3会合連続で政策金利の据え置きを決定。ただ、3人が決定に賛成しつつも、金融緩和志向が維持された声明の内容に反対したことを受けて、市場でFRBの利下げが遠のいたとの見方が拡大。3月30日の160.46円を上抜き、4月30日に160.72円まで円安が進む場面も見られております。
ただ、片山財務相が、為替相場について「断固たる措置を取るタイミングが近づいている」との認識を示し、三村財務官も「これは最後の退避勧告」と投機的な動きを強く牽制する中、日本の通貨当局が円買い介入を実施したとの観測が拡がり、円が急伸。一時155.51円まで円高が進んでおります。
米国とイランの戦闘終結に向けた再協議の先行きに不透明感が拡がる中で「有事のドル買い」の動きが依然強い上に、原油高が続く中で実需のドル買いの動きも根強いようです。
ただ、市場では今回の介入は160円定着を断固阻止するという政府の強いメッセージとの見方が多い模様。また、5月1日に三村財務官は「大型連休はまだまだ序盤だと認識している」と述べており、追加介入への警戒感が拡がっております。
テクニカル的にも90日・120日平均線を下回っただけに、目先は1月27日の152.08円から4月30日の160.72円の上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の61.8%押し水準155.38円を維持出来るかが焦点となりそうです。割り込むようですと、200日平均線辺りまで円だが進むことも想定されます。
なお、米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、大口投機家のIMM通貨(円)のネット・ロングは4月21日時点で前週比1万1252枚減少のマイナス9万4460枚と、減少に転じました。8週連続でネット・ショートとなっております。
IMM円のネット・ロング
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