米ドル・円

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米ドル・円は、90日平均線をサポートに156円を挟んだ揉み合いが続いていたものの、米国とイスラエルによるイラン攻撃を受けて、「有事のドル買い」が優勢になり、円売りドル買いの動きが拡大。3月2日に2月上旬以来、約1ヶ月ぶりに157円台を回復。

原油輸送の要衝であるホルムズ海峡が事実上閉鎖され、エネルギー供給混乱への懸念から原油先物相場が急騰。輸入原油の9割超を中東地域に依存する日本経済が打撃を受けるとの見方も円売り要因となり、翌3日に158円に迫る場面も見られております。

ただ、片山財務相が「非常に高度の緊張感を持ってウォッチしている」と発言。さらに、日米間で昨年取り交わした文書に「当然、(為替)介入も含まれている」とも指摘したことから、政府・日銀による円買い介入への懸念が強まり、円安が一服。5日に156.44円まで円高が進むも、原油価格が高止まりし、インフレ再燃につながればFRBが利下げに動きにくくなるとの見方から、米長期金利の上昇が続いているため、ドルが買い拾われております。

週末の2月米雇用統計をはじめ、来週は2月米消費者物価指数(CPI)や昨年10-12月期米GDP(国内総生産)改定値や 1月個人消費支出(PCE)など、注目の米経済指標が相次いで発表されるだけに、結果次第では円が買い戻される可能性もありそうです。

また、政府・日銀による円買い介入への警戒感は依然強いように見えます。ただ、貿易赤字が定着する中、原油価格の上昇が続けば一段と貿易赤字が拡大し、景気を下押しするとの警戒感が強まる中、円売り・ドル買いの動きが強まっている模様。

テクニカル的にもMACDが上昇基調を強めているだけに、2月9日の157.66円を上回って推移するようですと、「Wボトム」型が意識されそうです。その場合、1月14日の159.46円を意識した動きになって行くことも想定されます。

なお、米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、大口投機家のIMM通貨(円)のネット・ロングは2月24日時点で前週比1416枚減少の1万1539枚と、6週ぶりに減少に転じました。ただ、2週連続でネット・ロングとなっております。

 

IMM円のネット・ロング

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