世界の金ETFの金保有残高(月別)

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産金業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が12月5日に公表した「Gold-Backed ETF FLOWS」によると、11月末の世界の金ETF(上場投資信託)関連(210銘柄)の金保有残高は前月末比38.50トン増加の3931.80トンと、6ヶ月連続で増加。月末の残高としては、2020年10月(3915.09トン)を上回り、過去最高となりました。

なお、世界の金ETF関連の運用資産残高は5302.71億ドルと、前月末比273.95億ドル増加。6ヶ月連続で増加となり、過去最高を更新しております。米ドルに対する信認が低下していることや、FRBによる利下げ継続期待のほか、「地政学リスク」やFRBの独立性への懸念が拡がる中、引き続き「安全資産」として金が選好されたようです。

 

世界の金ETFの金保有残高(月別、前月比)

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地域別で見てみると、最も増加した地域はアジアで、同23.64トン増加。3ヶ月連続で増加となり、月末の残高としては過去最高残高を更新しております。北米は同7.33トン増と、6ヶ月連続で増加となり、月末の残高としては、2020年10月以来の高水準。また、欧州は同7.87トン増と、増加に転じました。一方、その他地域は同0.35トン減と、3ヶ月ぶりに減少に転じております。

国・地域別で見てみると、調査対象(21ヶ国、現在は19ヶ国・地域)のうち、2025年11月に最も増加した国は中国で前月末比16.6トン増加。一方で、最も減少したのは南アフリカで同0.4トン減少。

銘柄別で見てみると、調査対象の210銘柄のうち、2025年11月は108銘柄が前月末から増加し、60銘柄が減少。42銘柄は変わらず。最も増加したのは「Huaan Yifu Gold ETF(中国)」で前月末比7.29トン増加。一方で、最も減少したのは「SPDR Gold MiniShares Trust(米国)」で同1.06トン減少。

 

世界の金ETF 地域別金保有量(月別)

2025年10月末

2025年11月末

前月末比

北米

2043.37㌧ 2050.70㌧

 7.33㌧増

欧州

1399.29㌧ 1407.16㌧

7.87㌧増

アジア

379.08㌧ 402.66㌧

23.64㌧増

その他地域

71.63㌧ 71.28㌧

0.35㌧減

世界合計

3893.31㌧ 3931.80㌧

38.50㌧増

※WGCの資料を基に豊トラスティ証券作成

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