世界白金需給

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白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」は3月8日に「Platinum Quarterly」を発表。2023年の見通しを公表し、2023年は17.3トンの供給不足になると予測。昨年11月時点の見通し(9.4トンの供給不足)から大幅に供給不足分を引き下げております。予想通りとなると、2020年以来3年ぶりに供給不足となります。昨年11月時点では9.4トンの供給不足になると予測しておりました。2023年の上場投資信託(ETF)、取引所在庫、業界の運転在庫を除いた、利用可能な地上在庫は121.3トンと予測。

2023年の世界白金総供給は前年比2.8%増の231.0トンと予測。生産量は同0.1%減、リサイクル量は10.3%増となる見通し。

2023年の世界白金総需要は同23.8%増加の248.4トンと予測。自動車触媒需要は同9.8%増の101.0トンと予測されており、2017年(102.6トン)以来6年ぶり高水準となる見込み。

宝飾需要は同2.2%増の60.2トン、自動車触媒を除く産業需要は同11.7%増の77.9トンと予測。ガラス需要が大幅に伸びる見込み。

また、投資需要は白金ETF向け需要やバー・コイン需要が増加するとの見方から、9.3トンと予測。前年(マイナス20.0トン)から急回復すると見込んでおります。

 

世界白金需給(データ)

2021年

2022年 2023年

前年比

鉱山総供給 193.0㌧ 172.5㌧ 173.3㌧  0.5%
  鉱山生産量 195.9㌧ 173.5㌧ 173.3㌧  -0.1%
  (南アフリカ) 145.5㌧ 123.6㌧ 121.9㌧  -1.4%
  鉱山在庫  -2.9㌧ -1.1㌧ 0.0㌧
リサイクル 63.2㌧ 52.3㌧ 57.7㌧  10.3%
総供給 256.1㌧ 224.8㌧ 231.0㌧  2.8%
自動車触媒需要 82.3㌧ 92.0㌧ 101.0㌧  9.8%
宝飾品需要 60.7㌧ 58.9㌧ 60.2㌧  2.2%
触媒を除く産業需要 78.7㌧ 69.8㌧ 77.9㌧  11.7%
投資需要 -1.6㌧ -20.0㌧ 9.3㌧
総需要 220.1㌧ 200.6 248.4㌧  23.8%
地上在庫 114.4㌧ 138.6 121.3㌧
需給バランス 36.0㌧ 24.1㌧ -17.3㌧

※豊トラスティ証券調べ、2023年はWPICの予測

※小数点以下は四捨五入につき、合計は必ずしも一致しない

※前年比は2022年と2023年の比較

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