米消費者物価指数
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米労働省が5月13日に発表した4月米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比2.3%上昇。伸び率は前月(2.4%上昇)を下回り、3ヶ月連続で鈍化。2021年2月(1.7%上昇)以来4年2ヶ月ぶり低水準となり、市場予想(2.4%上昇)も下回りました。変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数も同2.8%上昇と、伸び率は前月と変わらずでした(市場予想は2.8%上昇)。
サービス価格(エネルギー関連を除く)は同3.6%上昇(前月は3.7%上昇)。コロナ禍後に歴史的な水準に達した高インフレを引きずっていた家賃を中心としたサービス分野の伸びも足元でようやく沈静化しつつある様です。瞬間風速を示す前月比では全体は0.2%上昇(前月はマイナス0.1%上昇)、コア指数は0.2%上昇(前月は0.1%上昇)。
◆4月米期待インフレ、3ヶ月連続で上昇
NY連銀が5月8日に発表した4月米消費者調査によると、1年先の期待インフレ率は3.63%と、前月(3.58%)から上昇。3ヶ月連続で上昇となっております。トランプ米政権の高関税政策が物価高再燃を招くとの根強い懸念が反映された形。また、3年先は3.17%と、前月(3.00%)から急伸。2022年7月以来2年9ヶ月ぶり高水準となっております。
◆トランプ米大統領、FRBは利下げせよ
トランプ米大統領は5月13日にSNSへの投稿で、4月消費者物価指数(CPI)の発表を受けて、「インフレはない」と決めつけ、「FRBは利下げしなければならない」と主張。FRBに直ちに金融緩和するように改めて求めております。
トランプ氏は「ガソリン価格など、すべてが下落している」と強調。FRBに対して、欧州中央銀行(ECB)や中国人民銀行のように、利下げをするべきだと要求。さらに、「『遅すぎ』パウエル(FRB議長)はどうしたのか?米国にとって不公平だ」と訴えました。
NY連銀 米期待インフレ率
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