世界の金ETFの金保有残高(月別)

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産金業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が9月5日に公表した「Gold-Backed ETF FLOWS」によると、8月末の世界の金ETF(上場投資信託)関連(202銘柄)の金保有残高は前月末比52.99トン増加の3691.54トンと、3ヶ月連続で増加。月末の残高としては、2022年7月(3719.89トン)以来の高水準となりました。米ドルに対する信認が低下していることや、ウクライナや中東を巡る「地政学リスク」の再燃に加え、トランプ米政権の関税政策によって世界景気が減速するとの懸念が拡がる中、引き続き「安全資産」として金が選好されたようです。

 

世界の金ETFの金保有残高(月別、前月比)

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地域別で見てみると、最も増加した地域は北米で、同37.08トン増加。3ヶ月連続で増加となり、月末の残高としては、2022年6月(1926.94トン)以来の高水準となっております。欧州は同20.84トン増と、4ヶ月連続で増加。月末の残高としては、2023年11月(1410.52トン)以来の高水準。一方、アジアは同4.73トン減少。3ヶ月ぶりに減少に転じました。その他地域は同0.21トン減と、2ヶ月連続で減少。

銘柄別で見てみると、最も増加したのは「SPDR Gold Shares(米国)」で前月末比23.19トン増加。一方で、最も減少したのは「SMO Physical Gold ETC(英国)」で同8.95トン減少。

 

世界の金ETF 地域別金保有量(月別)

2025年7月末

2025年8月末

前月末比

北米

1869.71㌧ 1906.79㌧

 37.08㌧増

欧州

1377.41㌧ 1398.25㌧

20.84㌧増

アジア

321.38㌧ 316.65㌧

4.73㌧減

その他地域

70.05㌧ 69.85㌧

0.21㌧減

世界合計

3638.55㌧ 3691.54㌧

52.99㌧増

※WGCの資料を基に豊トラスティ証券作成

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