米個人消費支出(PCE)物価指数

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米商務省が9月26日に発表した8月米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比2.7%上昇。伸び率は前月(2.6%上昇)からやや加速したものの、市場予想(2.7%上昇)と一致しております。価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数は2.9%上昇と、伸び率は前月(2.9%上昇)と変わらず(市場予想は2.9%上昇)。依然として、FRBの物価目標である2%を大きく上回って推移しております。

モノの価格は0.9%上昇、耐久財の伸びに牽引され、前月(0.5%上昇)から伸び率が加速し、4ヶ月連続でプラスとなりました。一方、人件費の影響が大きいサービス価格は3.6%上昇と、前月(3.8%上昇)から鈍化しております。

物価の瞬間風速を映す前月比では総合指数が前月比0.3%上昇(前月は0.2%上昇)、コア指数は0.2%上昇(前月は0.2%上昇)でした。

 

四半期別 米GDP

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なお、同省が9月25日に発表した2025年4-6月期米実質GDP(国内総生産)確報値は、季節調整済み年率換算で前期比3.8%増加。個人消費の上振れなどを反映し、改定値(3.3%増)から上方修正されております。市場予想(3.3%増)も上回りました。3年ぶりマイナス成長となった前期(0.5%減)から急回復し、2四半期ぶりにプラス成長となったものの、トランプ米政権の関税引き上げを見越した貿易取引が一服したことによる輸入急減に押し上げられた側面が大きいとみられております。

GDPの7割を占める個人消費は2.5%増(改定値は1.6%増)、設備投資は7.3%増(同5.7%増)に、それぞれ上方修正された一方、住宅投資は5.1%減(同4.7%減)に下方修正されております。輸入は29.3%減、輸出は1.8%減でした。

 

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