OPECプラス参加国の原油生産量
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◆「OPECプラス」の産油量
石油輸出国機構（OPEC）によると、OPEC加盟国と非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」全体の9月原油生産量は前月比日量63.0万バレル増加の日量4304.6万バレルと、6ヶ月連続で増加しております。
そのうち、OPEC加盟国は前月比日量52.4万バレル増加の日量2844.0万バレルと、6ヶ月連続で増加。OPECの盟主であるサウジアラビアは前月比日量24.8万バレル増の日量996.1万バレルと、6ヶ月連続で増加。2023年6月（日量998.8万バレル）以来の水準を回復しております。
OPEC非加盟国は前月比日量10.6万バレル増の日量1460.6万バレルと、4ヶ月連続で増加。ロシアは前月比日量14.8バレル増の日量932.1万バレルと、6ヶ月連続で増加。また、カザフスタンは日量184.0万バレルと、前月比日量2.6万バレル減少したものの、「OPECプラス」で設定しているカザフスタンの生産枠（日量147.3万バレル）を引き続き大幅に上回っております。
◆IEA
国際エネルギー機関（IEA）は10月14日に公表した月報で、2025年世界石油供給量を前年比日量300万バレル増の日量1億0610万バレルと予測。従来見通し（日量270万バレル増）から上方修正。2026年は前年比日量240万バレル増の日量1億0850万バレルとし、同じく従来見通し（日量210万バレル増）から引き上げております。
一方、2025年世界需要は前年比日量71万バレル増の日量1億0380万バレルとし、従来見通し（日量74万バレル増）から引き下げております。
「石油需要が関税戦争の影響を無傷で乗り切ったと結論づけるのは時期尚早」と指摘。2026年世界原油市場は日量400万バレルの供給過剰に陥ると予測し、前月見通し（日量330万バレル）から引き上げました。IEAは上方修正の理由として、石油輸出国機構（OPEC）加盟国とロシアなど非加盟国で構成する「OPECプラス」や競合する米国やカナダなど非OPECプラスの生産が増える一方で、需要は依然として低迷するとの見方を示しております。なお、日量400万バレルは世界需要の約4％に相当します。
◆EIA
米エネルギー情報局（EIA）は10月7日に公表した短期エネルギー見通し（STEO）で、2025年世界原油生産量は前年比日量268万バレル増の日量1億0587万バレルと予測。前月見通し（日量1億0554万バレル）から日量33万バレル引き上げております。上方修正は6ヶ月連続。
世界石油消費量は前年比日量108万バレル増の日量1億0399万バレルと予測。前月見通し（日量1億0381万バレル）から日量18万バレル引き上げております。上方修正は4ヶ月連続。日量188万バレルの供給過剰となる見込み。
2026年世界原油生産量は前年比日量130万バレル増の日量1億0717万バレルと予測。前月見通し（日量1億0664万バレル）から日量53万バレル引き上げております。上方修正は4ヶ月連続。
世界石油消費量は前年比日量112万バレル増の日量1億0511万バレルと予測。前月見通し（日量1億0509万バレル）から日量2万バレル引き上げております。上方修正は4ヶ月連続。日量206万バレルの供給過剰となる見込み。
中国の需要については、2025年は前年比日量24万バレル増の日量1655万バレル（前月見通しは日量1655万バレル）、2026年は前年比日量24万バレル増の日量1679万バレル（前月見通しは日量1680万バレル）と予測。
◆OPEC
石油輸出国機構（OPEC）は10月13日に公表した月報で、2025年世界石油需要は前年比日量130万バレル増の日量1億0514万バレル、2026年は前年比日量138万バレル増の日量1億0652万バレルと、３ヶ月連続で前月見通しで据え置いております。
中国の需要については、2025年は前年比日量19万バレル増の日量1684万バレル、2026年は前年比日量19万バレル増の日量1703万バレルと予測。
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