NY原油
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NY原油(中心限月)は、米国とイランがホルムズ海峡周辺で交戦を続ける中、米国とイランの戦闘終結を巡る交渉の先行きに不透明感が強まり、5月8日から12日まで3営業日続伸。5月12日に5営業日ぶりに100ドル台を回復。米国とイランの戦闘終結に向けた交渉が難航する中、原油供給が停滞した状態が続くとの見方から堅調な値動きが継続。
米中首脳会談でイラン情勢が進展するような手掛かりは得られず。また、トランプ米大統領が14日に放映されたFOXニュースとのインタビューで、イランについて「これ以上それほど忍耐強くはなれない。彼らは合意すべきだ」と述べたことから、週明け18日に109.47ドル、翌19日に109.24ドルまで上昇するも、節目の110ドルを突破出来ず。
トランプ氏は18日に、19日に予定していたイラン攻撃を延期すると発表。また、20日にイランとの戦闘終結に向けた交渉について「最終段階に入っている」と述べたことから、米国とイランが合意に近いとの見方が拡がり、20日に急落。一時96.94ドルまで下げるなど、7営業日ぶりに100ドルを割り込んでおります。イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」は20日に、過去24時間で石油タンカーやコンテナ船、商船などを含む26隻の船がホルムズ海峡を通過したと発表。イラン革命防衛隊海軍の許可に基づく通航ではあるものの、原油供給の停滞が解消に向かっていると期待も、相場を押し下げる要因になったようです。21日に一時95.76ドルまで下げ、50日平均線を割り込みました。
国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長は18日に、イラン戦争とホルムズ海峡での船舶通航停止により、商業用石油在庫が急速に減少しており、残りはわずか数週間分しかないとの見方を示しましたが、米国・イスラエルとイランの戦闘が長期化し、原油供給の停滞が強まる一方、北半球は夏場の需要期を迎えます。
来週にメモリアルデーから夏場のドライブシーズンが始める米国でも原油在庫の減少が続いており、戦闘終結に向けた交渉に進展が見られないようですと、需給のタイト感が一段と強まる可能性がありそうです。
引き続き、米国とイランの戦闘終結に向けた交渉が進展するか注目されます。トランプ米大統領は20日に、イランとの戦闘終結に向けた交渉について「最終段階に入っている」と発言。また、ロイター通信は21日に、イラン高官が「合意にはまだ至っていないものの、溝は縮小している」と述べたと報じており、戦闘終結が近づいているとの期待が拡がっております。
ただ、米国が核開発計画と高濃縮ウランの放棄を求める一方、イランはウラン濃縮を国家の権利と主張しており、意見の隔たりは依然大きいとの見方も根強く、合意に至るかは依然不透明な情勢。ロイター通信は21日に、イラン最高指導者モジタバ・ハメネイ師が高濃縮ウランを国外に出さないように指示したと報じております。協議が進展するかは不透明な部分も多く、目先は100ドルを中心とした狭いレンジの揉み合いが続きそうです。また、50日平均線をこのまま割り込むかも注目されます。
最後に、米エネルギー情報局(EIA)の週報で、最新週の米原油在庫は前週比790万バレル減と、市場予想(290万バレル減)を大幅に上回る取り崩しとなっております。
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