OECDの世界経済成長見通し

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経済協力開発機構(OECD)は9月23日に、最新の世界経済見通しを公表。2025年世界成長率を3.2%と予測。6月時点の見通し(2.9%)から0.3ポイント引き上げております。米国の人工知能(AI)関連投資や中国の財政出動が寄与するとしております。トランプ関税の影響については、発動前に生産や貿易で駆け込み需要があった半面、負の影響はまだ完全に表れていないとの見方を示しました。2026年は2.9%と予測。6月時点の見通しで据え置いております。

 

国別 OECDの経済成長見通し

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国・地域別(2025年)では、米国は1.8%と、6月時点の見通しから0.2ポイント上方修正。人工知能(AI)関連の投資が活発であることが理由。2026年は1.5%で据え置いております。

ユーロ圏は1.2%と、6月時点の見通しから0.2%上方修正。一方、2026年は1.0%と、6月時点の見通しから0.2ポイント引き下げました。

中国は4.9%と、6月時点見通しから0.2ポイント引き上げております。対米輸出不振や不動産不況の中、財政出動の拡大で景気が下支えされる見通し。2026年は0.1ポイント上方修正し、4.4%と予測。

インドは6.7%と、6月時点見通しから0.4ポイント上方修正。一方、2026年は6.2%と、0.2ポイント引き下げました。

日本は1.1%と、6月時点の見通しから0.4ポイント上方修正。堅調な企業収益と力強い投資の伸びが、経済活動の追い風になるとしております。2026年は0.1ポイント引き上げて、0.5%と予測。

 

OECD、成長率見通し

2024年 2025年 2026年
世界全体 3.3% 3.2%(+0.3) 2.9%(0.0)
G20 3.4% 3.2%(+0.3) 2.9%(0.0)
米国 2.8% 1.8%(+0.2) 1.5%(0.0)
ユーロ圏 0.8% 1.2%(+0.2) 1.0%(-0.2)
英国 1.1% 1.4%(+0.1) 1.0%(0.0)
中国 5.0% 4.9%(+0.2) 4.4%(+0.1)
インド 6.5% 6.7%(+0.4) 6.2%(-0.2)
ブラジル 3.4% 2.3%(+0.2) 1.7%(+0.1)
日本 0.2% 1.1%(+0.4) 0.5%(+0.1)

※豊トラスティ証券作成、カッコ内は6月時点からの修正幅

 

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