NY原油

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昨晩のNY原油(中心限月)は、前営業日比6.35ドル高の81.01ドルで終了。イラン情勢の緊迫化に伴うエネルギー供給混乱への懸念が改めて強まる中で急伸。昨年6月に米国とイスラエルがイランの核施設を攻撃した時の高値78.40ドルを上抜いて、一時82.16ドルまで上昇するなど、終値では昨年1月15日以来の80ドル台を回復しております。

NY原油(中心限月)は、米国とイスラエルによるイラン攻撃で中東情勢が緊迫化し、原油供給が滞るとの警戒感から、3月2日に急伸。一時75.33ドルまで上昇し、前週末比12.4%高となるなど、終値では昨年7月30日以来の70ドル台を回復。

イランの最高指導者ハメネイ師が死亡したことが確認されたものの、米国とイスラエルは攻撃を継続。これを受けてイランが湾岸諸国の米軍施設や石油関連施設に反撃する中、数ヶ国がエネルギー生産施設の操業を停止。また、イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」がホルムズ海峡を封鎖したと主張したことから、エネルギー供給への不安が一段と拡大するも、トランプ米大統領がホルムズ海峡を通過する船舶を米海軍が護衛すると表明したことを受けて、エネルギー輸送の停滞懸念がやや後退。

また、NYタイムズが交戦開始直後に、イランが戦争終結の条件を話し合う協議を水面下で米国に打診したと報じたことから、戦闘の長期化を巡る警戒感もやや和らいだものの、イランのアラグチ外相が「停戦を求めていない」と述べた上で、米国が地上に侵攻した場合も対抗出来る自信があると発言。また、FOXニュースがイラクのクルド人勢力が国境を越えてイランに入り、地上作戦を開始したと報じたことから、戦闘長期化懸念が再燃。「革命防衛隊」が5日に、ペルシャ湾北部で米国の石油タンカーをミサイル攻撃したとイランメディアが報じたことから6日に急伸。一時82.16ドルまで上昇する場面も見られております。

ロイター通信が、米財務省がエネルギー価格高騰への対策を発表すると報じたことや、トランプ米政権がインドによるロシア産原油の購入を許可する特例措置を認めたことを受けて、6日の時間外取引で下げる場面も見られるも、早期停戦やホルムズ海峡の事実上の封鎖解除への進展に向けた動きが出てこない限り、供給への懸念から上振れリスクは解消されないとの見方は依然多いようです。

目先はハメネイ師の後継となる次期最高指導者に誰が選出されるかが焦点となりそうです。NYタイムズは、反米保守強硬派とされるハメネイ師の次男モジタバ師が最有力候補と報じており、早期停戦期待が後退するようですと2024年7月5日の高値84.52ドルを上抜き、90ドルを意識した動きになって行くことも想定されます。

 

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