NY原油
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WTI原油(中心限月)は、イラン情勢緊迫化に伴う供給不安が一段と強まり、週明けの時間外取引で急騰。2022年7月20日以来、3年8ヶ月ぶりに100ドル台を回復。その後も上昇が続き、2022年6月28日以来の110ドル台を回復。一時119.48ドルまで上昇するなど、終値では2022年6月13日以来の120ドルに迫る場面も見られております。
イスラエル軍は3月7日に、イランの首都テヘランにある石油貯蔵施設などを空爆。2月28日に米国とイスラエルがイランに対する軍事作戦を開始して以降、石油施設が狙われたのは初めてとみられております。また、ハメネイ師の後継に同師の次男反米強硬路線とみられているモジタバ・ハメネイ師が選出されたことや、トランプ米大統領がイランへの地上部隊派遣を選択肢として検討していると報じられことを受けて、軍事作戦の長期化に対する警戒感が強まり、買いが殺到した模様。
また、原油輸送の要衝であるホルムズ海峡が事実上封鎖され、産油国の貯蔵能力が限界に近いとの見方が市場で拡がる中、ロイター通信がイラク南部の主要油田の原油生産量が戦闘開始前(日量約430万バレル)から7割減となる日量130万バレルまで減少していると報じたことも相場を押し上げたようです。
◆カタールのカアビ・エネルギー相、湾岸全域のエネルギー輸出が数週間以内に停止も
カタールのカアビ・エネルギー相は3月6日に、英紙フィナンシャル・タイムズとのインタビューで、湾岸地域の全てのエネルギー輸出国が数週間以内に輸出停止に追い込まれる可能性があり、原油価格が1バレル=150ドルまで上昇する可能性があるとの見方を示しました。また、仮に戦争が直ちに終結しても、カタールが通常の輸出サイクルに戻るまでには数週間から数ヶ月掛かる可能性があると指摘しております。
◆ライト米エネルギー長官、原油高騰は長期化せず
ライト米エネルギー長官は3月8日に、CBSテレビに出演し、米国とイスラエルのイラン攻撃をきっかけとした原油価格高騰について「長くは続かない」と述べました。イランの攻撃力低下に伴い、原油高を招いているエネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡の封鎖問題が間もなく緩和するとの見方を示しております。
なお、FOXニュースとのインタビューで、原油高抑制を目指した戦略石油備蓄(SPR)放出については、「原油供給維持で他の多くの措置を行っている」と述べ、慎重な姿勢を示しております。
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